2017年8月3日木曜日

【お知らせ】中外製薬の関連法人からお返事をいただきました

いつもお世話になっております。
先日2度にわたり、企業と患者会との関係性について投稿をさせていただいたところです。

【お知らせ】日本製薬工業協会に対して、企業活動と患者団体の関係性の透明性のさらなる確保についてのお願いを要望させていただきました。

今回、一般社団法人 中外Oncology学術振興会議(CHAAO)様よりお返事を頂戴しました。
誤記が発生してはいけませんのでそのまま掲載されていただきます。
また下部にそれに対する私どもの返信を掲載しています。

患者会と企業(それに関連する団体)に関しては透明性ある、また患者会が企業に左右されることなく活動できる関係整備が必要です。
患者さんファーストであるべきなのに、企業に忖度することが生まれないよう、私どもは常に公開をし、問題を感じる場合は意見を表明していきます。
でも患者さんのために活動したいのでこういうことに時間を取られるのは嫌なので2度と起きてほしくないですが。

一般社団法人 中外Oncology学術振興会議(CHAAO)からの書面
(クリックすると拡大されます。)

これに対しまして、私どもからは以下のお返事をしたところです。

一般社団法人 中外Oncology学術振興会議(CHAAO)
事務局長 加藤 成尚様

平素より大変お世話になっております。
この度は私どもの意見ファックスにご丁寧にお返事をいただきありがとうございます。
 
貴社団の勉強会に交通費や宿泊費、お弁当に珈琲やおやつまで出してもらってお勉強をしている患者会は、貴社団に結局は偏り誰も注意しないでしょうから厳しく言わせていただきます。
今回の件、どうかどうか重く受け止めていただきたく思うのです。
 
患者会は寄付をいただけないと活動が難しい、資金を潤沢に活動している団体はそうそうないと思っています。
だからこそ、一生懸命活動をして認知してもらい、自分たちを信頼してもらいどのような活動をしたいか示して寄付をいただくのです。
私は企業から寄付をいただくことを否定していません。
透明性のある公開をすればそれを評価するのはその団体に関わったり支援する人たちですから。
 
ただよく考えてください、患者団体が寄付をいただく。
その寄付にお礼を渡すこともあると思います。
お金は患者団体に入る。
お礼は貴社団が作って無償提供したものを配る。
なんか変じゃありませんか?
寄付のお礼は、寄付の範囲でそのお金で活動をする団体が配るのが当然だし、もしお礼が負担になるのであればお礼なしで、でもこの活動は意義があるのだとして寄付を集めるべきなのです。
宝石云々ではなく、これは利益供与に当たる事案だと考えます。

ましてや、今回は天然石が宝石とホームページに書かれており、安心の効果など効能効果もうたわれているわけです。
もしもブレスレットを受け取った人が、
「宝石じゃないじゃないか!」
「効果があるなんて嘘じゃないか!」と
寄付金詐欺だと患者会を訴えたらどうなっていたでしょう。
 
本当は、貴社団でプログラムを提供していたり、貴社団のサービスを受けている団体が
「もうちょっとで詐欺の片棒を担がされるところだった」
くらい激怒してもおかしくない案件です。
5団体に500個配布されていたと聞いています。
これらの団体には丁寧に事情を説明し対応されるべきだと思います。
(患者会は、それほどの危機感を持ってないから誰も注意しなかったんでしょうが・・・情けない限りです) 
 
どうかこれを機に、思考停止せずに患者会支援とはなんなのか、貴社団の活動を見直していただけますようお願いいたします。
私たちは製薬企業と透明性のある正しいお付き合いをしたいと望んでいます。
そういう健全な関係が作れるよう今一度お考えいただけましたら幸いでございます。

スマイリー片木美穂